がんになった看護部長 病と向き合いながら生きる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

¥2,200

著者:佐野敬子

体裁:四六判/224ページ

ISBN 978-4-910759-25-8 C3047

2024年4月下旬発売

カテゴリー: , ,

内容の紹介

紹介

川嶋みどりさん推薦
「がんであっても自分らしく生きた」看護師の人間愛に基づく仕事愛の結晶
生涯の同志である夫とともに、幸せを阻むものと闘い続けた記録である。

巻末に勝原裕美子さんよる「コラムに代えて」を収載

目次

序章 私の治療歴─告知から今日まで
コロナ禍でのがん告知
夫のがん告知と私の再発
がん告知から今日までの時系列

第1部 がんが私に教えてくれたこと
第1章 がんであることがわかって
最初の診断
不安と混乱の渦中で
正常性バイアス─「私はがんにならない」
あわただしい入院
弁護士的サポートの必要性を痛感
面会もままならず─コロナ禍での入院

第2章 つながりを求めた日々
「ラベンダーリング」との出合い
復職のきっかけとなった「日本がんサバイバーシップネットワーク」
「マギーズ東京」のケア─第二のわが家
インターネットの世界の功罪─匿名性と一方通行による落とし穴
サポートチームを自らつくる

第3章 病に向き合いながら働くということ
休職やむなしと言われるつらさ
家族や周りの支えで新しい自分へ
復職のハードル─「無理しないでね」という言葉の光と影
治療と仕事の両立支援─医療文化の問題点
復職を支える信頼関係─両立支援のコーディネーターの存在
労働という人権─労働権の保障は国の責任

第4章 キャリアを解きほぐし紡ぎなおす
キャリアの転機─トランジション理論
「キャンサー・ギフト」への違和感

第5章 仕事と介護と─私の介護体験
父の介護
ふたりの母が認知症に
夫のがん告知

第2部 理想と現実の狭間
第1章 緩和ケアという安心
私と緩和ケアの出合い
緩和ケアを受けるまでのハードル
緩和ケアは最終段階という誤解
家族まるごとサポートを可能にする緩和ケア
在宅で得た安心─在宅サポートチームの支援

第2章 在宅緩和ケアの現状と課題
忙しすぎる療養生活
レスパイト入院へ
課題は家族へのサポート

第3章 夜間・休日の問題
相談窓口に行きたくても行けない─営業時間(ビジネスアワー)の壁
ボランテア頼みの限界─「夜間に人とつながりたい」
深夜ラジオ聴取者二〇〇万人─夜眠れずにいる人たち
プラチナナースの力を借りる

第3部 私の提案─がんだけを特別なものにしない
第1章 治療と仕事の両立を支援するための五つの提案
二四時間アクセス可能な電話サポート
居場所づくり

第2章 組織と制度つくりを
社会資源としての緩和ケア─町内にある教会や寺社などを視野に
人を守るための組織と制度

第3章 差別を「恥」とする文化を創り出す
一流の管理者とは
「文化」とは何か
人間中心の文化を

第4部 学びあっての私の人生─生きることと学ぶこと
第1章 「自由」を得て新たな出会いを
私の新人時代の語り(ナラティブ)
ナラティブから何を読みとるか
「痛み」の語り
学ぶ苦しさ楽しさ
なぜ看護を選んだのか
看護学生時代

第2章 学ぶことで得られた自由と新たな出会い
「不自由」からの脱却は、学ぶこと
看護系大学院での学び
経営大学院(MBA)での学び

終章 師をもつ人生のうれしさ
師匠の背中を追いかけて
師匠とは同じ未来を見つめ歩む人

相反する二つの性質が同時に存在することによる矛盾が生み出すもの 勝原裕美子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る