国際看護師協会(ICN)は3月10日,ウクライナの医療施設ならびに医療従事者への攻撃を非難するプレスリリースを公開しました。以下に内容を紹介します/編集部
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#NursesForPeace
国際看護師協会は、ウクライナの医療施設と医療従事者への攻撃を非難します。
2022年3月10日
国際看護師協会(ICN)は、ウクライナの港湾都市マリウポリにある小児および産科病院に対する昨日の攻撃を強く非難します。世界保健機関(WHO)によって検証されたところでは、攻撃は医療施設、医療従事者、救急車に対して18件が続いています。
ICN会長のパメラ・チプリアーノは、次のように述べます。
「これらの医療施設、輸送、医療専門家への攻撃は非常に衝撃的です。子供や妊婦を含む無実の人々がこの戦争で標的にされたことは容認できません。これは人権および国際人道法の重大な違反を表しています。医療専門家と患者は特別な保護と配慮が与えられなければなりません。
また、止血帯や主要医薬品などの重要な医療用品が不足していること、および水と電気の切断により患者が大きなリスクにさらされていることも認識しています。24時間年中無休の救命ケアを提供するために、病院の地下室にいる看護師から直接、報告を聞いたことがあります。彼女たちの生活が病院でさえいまだ危険にさらされていることを知るのはうんざりです」
ICNの最高経営責任者であるハワード・キャットンも攻撃を非難しました。
「マリウポリの産科および小児病院への攻撃のニュースと、ICNが最近ウクライナの看護師から聞いた報告は、これらの発生率が非常に増加している可能性が高いことを意味します。
紛争地帯で働く看護師やその他の医療専門家は、戦争地帯のすべての側だけでなく、激しい攻撃のなかで標的にされたり捕まったりした無実の人々にケア、治療、安楽を提供します。民間人、医療関係者、輸送および施設は国際人道法の下で保護されています。したがって、攻撃はこれらの法律に重大な違反をしており、調査する必要があります」
WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェススはヘルスケアへの攻撃に対してこう述べました。
「状況に対する唯一の真の解決策は平和です。WHOは、ロシア連邦に対し、この危機への平和的解決にコミットし、困っている人々への人道的アクセスへの安全で妨げられないアクセスを許可することを引き続き求めています」
Insecurity Insightは,ウクライナの保健システムへの紛争の影響について報告し、「外出禁止令や障害物は、患者が病院に到着することを、不可能ではないにしても、非常に危険にします。救急車が撃たれました。……医療従事者は、病院が攻撃されたときに負傷し、殺されるリスクがあります」
ICNがそのメンバーであるところの「紛争連合におけるヘルスケアの保護」(Safeguarding Healthcare in Conflict Coalition:SHCC)は声明をリリースしました。赤十字国際委員会からHealth Care in Danger Initiative”によるビデオ”What are the principles of international humanitarian law?” は国際人道法の原則に基づいて、民間人を保護するためのルールと、どのターゲットが合法的に攻撃されるかを概説したものです。SHCCはウクライナのヘルスケアと公衆衛生への攻撃の衝撃的な頻度を示すタイムライン”TIMELINE OF ATTACKS ON HEALTHCARE & PUBLIC HEALTH IN UKRAINE“を公開しています。
ICNはウクライナの看護師と連帯して世界中の看護師に加わるキャンペーン#NursesForPeaceをリリースしました(以下,既報ページを参照ください:編集部)。キャンペーンのウェブページ、バナー、ソーシャルメディアタイル、その他のダウンロード用キャンペーンリソースが含まれています。ICNは、キャンペーンサポーターに、#NursesForPeaceタグを使用してソーシャルメディアにバナーを持っている自分の写真を投稿することを奨励しています。ウクライナの侵略を非難するヨーロッパの看護組織との共同声明に署名することができます。また,およびICN人道基金への寄付を行うことができます。